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2006年5月4日
今日も、ふっていやまめ発見です
朝起きると、あまりの人の多さにびっくりします。大崩山や鉾岳のアケボノツツジを楽しみにされている登山者や大きなやまめをいっぱい釣るぞと企む釣り人がいっぱいです。みんな朝早くからゴソゴソしています。
私ときたら、昨日それなりにやまめも釣れたので余裕があります。毛鈎は谷に日が射してからが良いのさ、とタカを食って出発します。流れの袂に車を止め、渓を駆け上ります。人気が無くなったので、道具の準備をしのんびりとつり上がります。早々に、少し小さなやまめが釣れます。タイミングを取り戻したようです。
山桜が満開です
小さな淵に毛鈎を放り込んでいると、人の気配です。どうやら気の早い沢登りのパーティーのようです。少々落胆し地力を観察していると、お兄ちゃんが流木の橋から落ちそうになります。それを見ていたお姉ちゃんが大声を上げます。お姉ちゃんは、緊張して橋を渡ることができなくなります。
普段なら放っておきますが、先行され渓魚に警戒されたら堪りません、それより怪我でもされて救助の依頼を受けたら1日無駄になります。お兄ちゃんが側までやってきたので、渓から出て行け、と忠告します。
沢登りの、パーティーを渓から追い出しつりに専念します。大きな淵にやってきます、淵の右岸にある大岩の下で大きな渓魚が動いたようです。昨日と同じように大岩の上から毛鈎を放り込むことにします。
今年は諦めていた山桜が満開です
大岩に上ると、真下でふっていやまめが流芯でしきりにライズしています。昨日と同じ鈎でこさえた別のタイプを放り込みますが見向きもしません。別のタイプを放り込むと、飛びついてきます。あわせもうまくいきます、大暴れし岩の下へ潜り込みます。何とか引きずり出し、釣り針はやっぱこの会社の物に限る、と自己満足に浸りながらランディングするため岩を下りることにします。
後一歩で岩から下りようとしたとたんバラしてしまいます。今日の竿は、昨日の午前中と同じLamiglas FL843-9(7')です。バラしていたのは、鈎のせいでも竿のせいでもありません。竿を立てすぎた私のせいでした、やっと気が付きます。
「大あわせをしない、竿を立てない」、と呪文を唱えながらつり上がります。やまめが釣れ始めます、流れに小さな花びらが浮いています。山桜が少しだけ花を残しているようです。
何段か上りあがり開けた河原の袂に山桜が満開です。今年は諦めていた花を愛でることができます、なんて幸せ者なのでしょう。
側線の朱斑が気になります
毛鈎を放り込むと、ここぞというところから渓魚が飛び出してくれます、バラシもしません。そういえば、つれる渓魚は皆腹部に黒点が多いようです。これがマダラなのかなと思いながらつり上がります。
最上流でつれた渓魚は、測線に沿って朱斑がありますアマゴの血が隠せないようです。こんな所にも無思慮な放流の結果が出ているようです。山の神様と、川の神様と、森の神様と、空の神様にお礼とお詫びをして流れから上がることにします。