2006年5月5日

朝起きると躰が動きません、気合いも入りません

ヤマメ

今日も、好天のようですがフラフラです、疲れが溜まっています。何とか起き出し朝食を摂りトボトボと林道を下っていきます。

疲れているので、小さな薮沢を2本上ることにします。

薮沢へはいると水がまったくありません。まあ良いかとのんびりとつり上がります。しばらくすると少し小さいけれど色白のきれいなやまめが釣れます、今日も快調のようです。

油断したのがいけなかったのか、まったく釣れなくなります。毛鈎を小さな流れに放り込むと渓魚はすぐに姿を隠してしまいます、とても神経質になっています。この渓には昨日までの渓と違い大きな淵も大きな岩もありません、音を立てたら終わりです。

恋の痛手

ヤマメ

まだ、尾鰭が快復していません

小さな淵を2段下から観察しながらつり上がります。いました、小さな流れ出しの小さな岩の下に小さなやまめの尾鰭が見えています。ティペットを岩の上に置くようにそっと毛鈎を放り込むと小さなやまめが釣れます。

薮沢は、「ショートリーダー&ロングティペット」が最高さ、と粋がります。

小さいけれどきれいなやまめをたくさん釣りながら最終点近くまでやってきます。落ち込みに毛鈎を放り込むと、少し大きなやまめが釣れます。でも、尾鰭が昨年秋の恋の痛手から快復していないようです。そっと流れに戻します。

最終地点で、インスタントラーメンをこさえ遅い昼食を摂ることにします。山の神様や、森の神様や、川の神様に感謝しながら、インスタントラーメンを啜り込みます。インスタントラーメンは、私に元気と勇気を与えてくれるようです、次の渓を目指し山を駆け下ります。

一番好きな薮沢へ

ヤマメ

一番好きな薮沢を登ることにします、最初の淵を観察しているとハイキングの方達がやってきます。みんなニコニコしています、知らんぷりをしてつりに専念します。でも釣れません、渓魚は見つけることができるのですが、毛鈎を放り込むとあわてて逃げ出します。そういえば、人間の足跡があります、蜘蛛の巣がありません。

やっと蜘蛛の巣が張ったプールにたどり着きます。少し小さなやまめが釣れます。

最終地点までやってきました、まだ時間はありますが少し飽きてきました。山の神様や、森の神様や、川の神様にお礼をし、 奈須商店へ下ることにします。

お店でくつろいでいると、管理人さんがやってきます。「福岡のモンはろくでもない」、えらく怒っています。2泊3日といっていた連中が帰る気配がないそうです、延泊を申し出にこないそうです。今夜のりこんで注意するとのことです。

管理棟で寝ていると、管理人さんがやってこられます。注意すると延泊することになったとのこと、「なぜ自主的に申し出ないのか」憤りが渦巻きます、怒りが爆発します。テント場は、ただの草パラじゃありません、地元の方々が上鹿川キャンプ場を訪れる人たちのため誠心誠意を込め管理なさっているのです。私たちは、甘えていてはいけないのです、人の誠意や厚意は踏みにじってはいけません。少し悲しい気持ちになってしまいます。

2006年5月6日

天候が崩れます

奈須商店と軽トラ

天候が悪化します、みんな帰っていきます。小雨が時折パラつき強い風も渓を吹き上げ出します。大雨は降りそうもないのですが、強風がくせ者です。帰宅することにし、五右衛門風呂を沸かします。

管理人さんにお礼をし、奈須商店へ借りていた軽トラを荷台いっぱいの荷物といっしょに下っていきます。お店の前では漁協の監視員さんがお二人呆然としています、まだ開店していません。監視員さんと世間話をします、今日は釣り人もいないそうです。

荷物を積み替えていると、大将とヨウコさんが仲良く出勤です。借りていた軽トラを大将にお返しします、大将は最近軽トラで近所へ配達しているそうです。作業道を上り詰め一番山奥に棲んである老夫婦のお宅へも配達しているそうです。これまでは、ずっと上にある林道までしか配達できなかったのでご夫婦もとても喜んでいらっしゃるとのこと、大将と軽トラの地力が発揮されているようです。

コーヒーを御馳走になり、自分の車のあまりの汚さに洗車し小雨の中を帰宅することにします。いつものスタンドによると、若いお兄ちゃんがよってきます、いつものお兄さんが「ハイオク満タン現金会員」と笑顔です。世間話をして、最近仕入れた携帯電話を確認します、甥っ子から着信があります。どうせ、来られなくなったのだろうと返信もせず帰宅することにします。

途中数キロの渋滞がありましたが、いつもと変わらぬ位の時間で帰宅できました。甥っ子に電話するつもりで返信すると、ヨウコさんの声です。私が出発して30分もしない内に甥っ子が入れ替わりにやってきたそうです。

病は気から。大将の努力と地力に頭が下がります。