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2004年06月13日
梅雨前線が消えてしまいました
一昨日午後友人から電話です、職場を早退し友人と久しぶりに話をしていました。社会の重荷に耐えきれず悲鳴を上げています。今度の休日は釣りには行かず友人につきあおうと思っていました。しかし、話をしていると友人が元気を取り戻し始めました、日曜日に釣りに行くことにしますが友人はまだ無理でしょう、1人で行くことに決めます。
どこに行こうかと思案しますが、先日とあるプロショップで購入したフロータントを試すことにします。フロータントは今流行のジェル状のものです、某有名メーカーが今年から発売したものと、そのプロショップで薦められたものを試験することにします。でも大変です、私が作る毛鉤は全て液体フロータントで処理をしています、テストするために毛鉤を作らなくてはなりません、CDCをつかった毛鉤を夜中中作ることになりました。
早朝から出発し何とかテストをする渓に到着します。この渓は登山者も多く日曜日などとても釣りになりませんが毛鉤のテストをすることだけに集中します。 おすすめのフロータントを使用します。うたい文句は、浮力が長持ちすることと粘度が外気温に左右されないことです。
ちょっとべとべとした感じです、毛鉤に塗ってもべとべとした感じです。白泡に放り込むと確かに浮いています、これまでにない感じがします。 毛鉤を交換し某有名メーカーのフロータントを使用することにします。こちらは使用感がすっきりです、毛鉤に塗布するとさっぱりした感じですが浮力が長持ちしないようです。
この渓にしては大きなプールにさしかかり重箱の隅に毛鉤を流していると後ろに思惑どうりの気配がします、3人の登山者が渓を登ってきました。一番最後にいた一見リーダーと解る人が追い越しざまに「あとから、ぞろぞろ来ます、10人以上来ます」と言って通り過ぎていきました。
予想以上の登山者数に困惑します、少し早いのですがゆっくり時間をかけて昼食を摂ることにします。優雅なインスタントラーメンおにぎり付きの食事に1時間程度かけましたが、誰もやってきません、つりを再開します。3段程度登り上がり振り返ると、木陰に赤い頭がちらちらしています。
赤いのや、黄色いのや、青いのや、白いのや、ついにやってきました、ゾロゾロ、ザブザブお構いなしに流れを登っていきます。 あまりの人の多さと水の少なさで、流れが濁ってしまいます。呆然としてしまいます、水辺の生き物の命が心配になります、しかたないので小さな川原に腰を下ろし濁りのとれるのを待つことにします。30分たちやっと濁りがとれます、木漏れ日にうとうとしていると対岸に山法師が咲き誇っています。
かれこれ1時間以上待ちました、つりを再開しますが渓魚が釣れる気がしません、まったく釣れません。そうです、今日はフロータントの実験に来たのです、気を取り直し実験に専念します。ゆっくりつり上がり登山者から遅れていきます、もう岩の上の足跡も、無くなりました。
足下から蛇が対岸へ逃げていきます、でもまたこちらへ向かってきます。私が立っている石の下でグルグルともがいたかと思うと、今度は私にガンを飛ばしじっとしています、あたりから人の気配が無くなってきました。やっと小さなタカハヤが釣れます。源流部の小さなプールから??!!!が姿を見せてくれます。小さな??!!!が釣れます、あまりの小ささに急いでリリースします。
最上流部までやってきます、今日はこれでおしまいです。予定から3時間程度遅れましたが、1年中で1番日が長い月です、のんびり山を下ることにします。
駐車場に到着すると友人が向こうから歩いてきます、かなり回復してきたようです、明日休暇をもらって街へ連れ出しましょう。