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2004年06月05日
梅雨前線が近づいています。
天気予報が梅雨前線の北上を告げています、明日から天候は下り坂で本格的な梅雨になりそうです。梅雨の晴れ間に秘密の花園へ行くことにします。先日の花園とは、とはちがうところです。
今回は、1人です慎重に行動しなければなりません。コンビニで大量の食料を購入します、とても1人で1日では消費できません、渓の中で3日ぐらい生活できそうです、のんびりと釣り上がることにします。ここも、ヤマメとタカハヤと??!!!が釣れるところです。前回とちがって、渓の途中から逃げ道がないので、釣り上がるしか退路はありません。天候と体力と気合いが十分でないと危険な目に遭うところです。
渓を上りはじめると小さなプールがあります。流れの芯に渓魚の気配です、ラインを延ばし、毛鉤の行方に集中します。渓魚が姿を見せます、あわせも十分です。渓魚が抵抗します、とても元気なタカハヤでした。先行者の靴後が岩に残っています、登山靴のようです、少しゆっくり上ることにしましょう。重荷と酒気にあえぎながら釣り上がります、滝をいくつか越えて日が差す小さなプールにさしかかります、毛鉤が重箱の隅におちてくれます、さっきとは感触がちがいます、大きな??!!!が釣れました。
おおきな??!!!が釣れたので勢いづきます。どんどん上り、堰堤を越えていきます。渓はすっかり夏色です、夏が渓を流れています。
この渓は、私が子どもの頃にとても大きな水害があり、下流の道や橋を押し流してしまいました。その後作業用の道もないまま大きな堰堤がとんでもない山奥に作られました。それから、かれこれ40年たち堰堤は土砂に埋まってしまいました。その後も何度か渓の様子が変わるほどの大水がありました、でもこの渓は、上流に針葉樹の植林が無く、常緑広葉樹が茂っています。そのせいか渓は今でも荒れることなく流れ続けています。
最後の堰堤を越します、予定より1時間程度早く上っているようです、あたりを見渡すと山はすっかり夏になっています、光が岩を白く輝かせてます、白い卯木の花も満開です。
どんどん釣り上がると少し小さな??!!!が釣れます。小さいけれどとても力持ちです、ファイバーグラスの竿を根本から曲げて抵抗します。とても大きな尾鰭が印象的なヤツです。
いたるところから??!!!が姿をだしてくれます。以前はヤマメがいたところも??!!!しかいません。のんびりとした気持ちで釣り上がり最後のプールまでやってきます。このプールは大きな??!!!がいるところです、ティペットを交換し、毛鉤も新品にします。流れ出しから慎重に探りを入れます、小さな渓魚が毛鉤にじゃれついてきます。当然合わせません、大きな??!!!をつるのです、そのためにここまで上ってきたのです。
慎重にラインを延ばし、毛鉤の行方に集中します。渓魚が姿を見せます、大きくて元気な??!!!です。
でもここにはもっと大きな??!!!がいます、それも流れの横の水たまりのようなところにです。重箱の隅釣法を発揮させ釣りに集中します。でも、背後に嫌な気配がします。ハーネスとヘルメットを付けた完全装備の登山者が3人やってきます、わらじまで履いています。1日かけてやってきたスイートスポットの上を登っていきます。これで、全てが水の泡になってしまいました。
仕方ないので、少し時間をおき釣り上がることにします、それなりに??!!!は釣れるのですが、小さなヤツばかりです。最後の最後まで上り詰め、山と、渓と、その渓を守ってくれている森に感謝しながら帰宅することにします。