「博多さぬきうどん」一番すきなうどん屋さん。
福岡市中央区大名
父親からいろんな事を教わりながら成長してきましたが、この店を教わったことが1番のようです。超有名ラーメン屋になってしまった、ばあさんが営んでいた父親行きつけの沖縄料理屋さんが近所にあったので父親も知ったのでしょう。
「博多さぬきうどん」って、どんなお店
自宅の近所の商店街、福岡市中央区大名にある「さぬきうどん」は、中学生になるかならない頃父親から連れて行かれました。おばあさんが足で生地をこねている、と聞き興味半分訪れました。おばあさんがこねた生地を、大将が狭い台の上で延ばし、横に渡した鉄棒に附いた包丁で打ちます。大釜で麺をゆで、どんぶりに入れだしてくれました。
どんぶりには麺とゆで汁しか入っていません。汁が別に出てきたのでどうして食べるのか子供心に悩んでしまいます、釜揚げうどんを始めて食した想い出です。福岡のうどんは、ふんわりとした物でしたので、麺が1本しか入ってないのかなと思えるほどのツルツル、シコシコしたうどんがとても長く苦労しました。
大人になってから
かみさんや子どもと訪れた頃
結婚する前のかみさんが、来福した折連れていくと、麺が透き通っていると大感激したことをおぼえています。子どもはお箸を使えるようになった頃から良く訪れていますが、子どもが地力で食するには不可能な情け容赦なく長い麺を短く切ってあげるのに苦労していた頃もあります。超有名ラーメン屋の行列を見ながら「あっちのうどんがおいしいのに」と子どもがいいながら休日に良くかよっていました。
最近は
お店は建て変わり、おばあさんの替わりに大将やお兄さんが生地を足でこねています。でも、今でもカウンターの上には、おいなりさんや、かしわやゆかりのおにぎりが並びます。釜揚げやざるゴボテンも捨てがたいのですが最近の私の常食は、エビ天うどん大盛りにおいなりさん1皿、千円でたばこ代くらいのおつりがきます。熱い食べ物が食べられぬ私は、少しぬるめの汁にしてもらいます。
素材は大将自ら仕入れをされているそうで、丸テンやエビ天のエビなどは仕入れるだけで大事だそうです。エビは、海が荒れたり、季節で入荷しなくなったり、と特に大変だそうです。
大きさだけを自慢するエビ天や、厚みだけを競うエビのかき揚げとは全く別物の,地物のエビ天が今日も透明の汁に、ふやけていきます。