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2007年9月24日
目が覚めると、辺りは水分を多く含んでいます。今日一日お天気が待つか不安です。
小さな薮沢へ
第1次探検隊の最後の探検は、すてきなエノハがいっぱいいるはずの小さな薮沢へ向かうことにします。時々小さな雨粒が落ちてくるのが気になりますが意を決し出発です。
入り口に到着すると、やけに立派になっています。薮が流されているようです。でも、流れはさほど変わっていません。
河床に堆積していた砂礫が流され、この渓にしては大きなプールが出来ています。慎重に毛鈎を放り込みますが、まったく釣れません。
時間がたつにつれ、だんだん不安になってきます。以前から少し大きなエノハがいた淵にやってきたので観察していると、水面に波紋が出来ています。波紋はだんだん多くなってきました。雨が落ちてきたようです。
大雨になると危険な状態に追い込まれるかもしれません、雨具を着用し、どこから谷から逃げ出すか、心の準備をしておくことにします。
少し小降りになったので、つり上がることにします。やっと、小さなエノハがつれますがアマゴです。
この上には、大きな岩の下に大きなヤマメがいるはずです。ワクワクしながら近づくと、岩が流されています、がっかりです。それにしてもつれないので、集中力が切れてしまいます。雑な歩き方をしていると、小さなプールを魚の影が走ります。
反省です、もう一度集中力を高めることにします。慎重に上っていくとおさかな発見です、毛鈎をやさしく放り込みます。ヤツは、スーと近づき、一目散に逃げ出します。とても神経質になっています、この流れで初めてです。
最上部で
気が付くと、最上部にやってきました。でもなんだか変です、この辺りは急斜面を流れ下った岩沢が、開けた森の中に流れ込み傾斜が急に変わる所です。
しかし、その森は、流れ出した大量の岩石で3メートルほどのデブリを作っています。ガレを慎重に上り森の木々を観察すると、木々が岩石を堰き止めています。森の木々は、倒れることもなく、多くの岩石を幹の別れるところや、枝の重なるところで受け止めているようです。
森の傾斜と、木々の密度が下流部を救ったようです。
いつもの終了点へ到着です、いつもは一段登り上がる河岸が同じ高さになっています。前回発見し、いつか暇な時に行ってみようと思っていた右俣の滝は崩壊し大量の岩石を押し出したようです。
この渓の渓魚は、少しは残っているようです。何とか、子孫を残してくれるでしょう。
今年この渓へはやってこないでしょう、山の神様や、森の神様や、川の神様や、空の神様に一年のお礼をし、渓から出ることにします。
本降りになった上鹿川キャンプ場に戻り、帰宅することにします。奈須商店で大将から質問です、今度は何時くるの。金曜日の朝早く、と元気に返事し帰宅することにします。