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2007年5月27日
通勤途中の川では、ハヤがしきりに垂直跳びの高さを競い山へ行け、と誘っています。でも、庭木の世話や、家事の手伝いで釣りに行けぬ日々を悶々と過ごしていました。
前回明らかになった新しい鈎の弱点は、ウイングをこれまでどおりにすれば何とかなるはずです。改良版は作成したので、あとは実験を行うだけです。昨年は、家事のごたごたで行くことができなかった渓へ出かけることにします。山法師の花も咲き始めているかもしれません。
いつものコンビニで、食料を仕入れるとサービスのくじ引きで缶コーヒーが当たります。いいことがおこりそうな予感です。
渓は白い花でいっぱいです
流れに入りふと見上げると、野バラが盛りです。渓に白い花がいっぱいです。エゴの花も渓を流れ下っています。暦が季節に追いついてきたようです。
思惑どうりの展開に、ニンマリです。いつもの所にいつものように毛鈎を流すと小さな渓魚が飛び出します、きっとタカハヤです、合わせません。何度か白泡を流すと少し大きな渓魚が毛鈎を吸い込みます。とても大きな子持ちシシャモのようなタカハヤです。
ここぞという所からは、タカハヤが飛び出します。この渓には、アブラビレはいなくなってしまったのかと不安がよぎります。そおいえば、渓の様子が少し変わったようです。嫌になるくらいタカハヤを釣っても今日の毛鈎は大丈夫です。あとは、アブラビレを釣るだけです。午後になってやっと少し大きな渓魚がつれます、一様改良は成功したことにします。
時間がどんどん過ぎていきます
極端に水量が減った流れを慎重につり上がっているので、予定の倍以上の時間が過ぎています、これじゃ予定の昼寝は出来ないようです。
やっと一番大きなプールに到着です。毛鈎をそこら中に放り込みます。隅っこから、かわいい顔をした渓魚が毛鈎を吸い込んでくれます。
2時間遅れで、予定地点へ到着です。今日の昼食は、棒ラーメンと、かしわおにぎりと名乗るケースの中でバラバラになったかしわご飯です。
あとは、予定どおりに薄暗くなるまで渓を替えながら源流部を釣り歩くことにします。早速タカハヤがつれます、流芯へ毛鈎を放り込んでも、白泡に放り込んでもタカハヤしかいません。
源流部にしては大きなプールに慎重に毛鈎を放り込んでいると、ゾロゾロ登山者が下りてきます。4時を過ぎているのに、こんな所を下山していてはいけません。3時までには目的地に到着するのが登山の原則だと悪態をつきますがどうしようもありません。
まったく釣れません
何処へ行っても、まったく釣れません。時間も6時を過ぎています、実験の成果もそれなりに得られたので、山を下ることにします。
照葉樹の落ち葉で埋め尽くされた森を下ります。照葉樹の落ち葉は、とても滑るので危険です、慎重に歩くしかありません。
今日は、フェルト底の靴を使っていますが、ヌルヌル滑ります。
少し傾斜が落ちた所で、思いっきり滑ってしまいます。ベキッ、と鈍い音がします。背中を岩角へ思いっきりぶつけてしまいます。躰に痛みは感じません、ザックの中で何かが壊れたようです。確認すると、永年使ったネットがおれています、コッヘルのふたも曲がっています。ネットとコッヘルが背骨の変わりになったようです。