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2006年3月26日
昨年秋から祖母の看病や、10数年放任していた庭の剪定作業のおかげでつりどころではありませんでした。
街の中の小さな庭も10数年放任すると、とんでもないことになっています。延び法第の枝には、花芽がいっぱいついているので花が終わった枝から少しずつ剪定するしかありません。剪定作業も何とか終わり、小さな庭には、日が射し風がながれ小枝がそよぐようになりました。祖母の病状も何とか落ち着いたので、渓へ出かけることにします。
やっと山へ向かいます
甥っ子を誘いましたが、仕事があるそうです。いつものように、一人で出かけることにします。いつものコンビニで買い出しです。でも、今日はお財布にお札が入っていません、インスタントラーメンと、おにぎりと購入し恐る恐るレジへ向かいます。666円です、お姉ちゃんが明るい声です。思わず笑みがでます、何とか支払い可能な金額です。
今年初めてのやまめ
登山口に到着すると、少し雨が落ちてきます。嫌な気分ですが天気予報を信用し流れに向かいます。バイクが1台止まっているのが少々気になりますが、今年最初のフライフィッシングです、気合いを入れて歩き出します。
5分も歩かぬ内にねを上げてしまいそうです、体力が完全になくなっています。不安な気持ちになりますが、速度を落としゆっくりと山道を上ることにします。何とかいつもの場所にたどりつき、山の神様や川の神様や、森の神様や、空の神様に、今年一年すてきな時間が過ごせるようお祈りをします。
今年のフライフィッシングのはじまりです
流れは、この時期にしては立派なのですが、渓魚の気配がありません。飛んでいる虫はとても小さく、マッチザハッチなんかできるわけないと言い訳しながら上っていきます。途中の大きなプールには木が倒れ込み、釣り糸が絡まっています。少々落胆しますが、渓魚をみんなつり上げるほどの釣り人じゃないだろうと気を取り直し、滝を越えていきます。
いくつか滝を越え、いつも釣れない滝の下の大岩に沿って毛鈎を流していると、毛鈎が見えなくなります。軽くあわせると、忘れかけていた感触が戻ってきます、あの、やまめ独特の感触がファイバーグラスの竿をとおして伝わってきます。今年も0スタートは免れたようです。
でも、今年もつれなくなります
その気になって丹念につり上がりますが、釣れなくなってしまいます。堰堤の下や、滝の下に毛鈎を放り込みますがまったく駄目です。
堰堤をのっこすと、フキノトウが満開です。家族で食べられる程度分けてもらうことにします。
フラフラしてきました。そう言えば、朝から何も食していません、流れの袂に腰を下ろしおにぎりをほおばります。忘れていたものを躰が思い出したようです、空腹感が加速します。
今日は、空腹感との戦いになるようです。何とか、いつもの河原までやってきたので、インスタントラーメンをこさえ、残りのおにぎりをほおばりますが満腹感がありません。おなかが空いたスイッチが元に戻らなくなっているようです。
空腹との戦いは終わります
源流部をつり上がりますが、渓魚の気配は何処にもありません。何とか終了点に到着したので、のんびりと山を下りることにします。いつもの倍の時間をかけてのんびりと下っていきます。
実家に戻ると、甥っ子から電話が入っています、甥っ子の車も駐車場にあります。電話すると、近所の焼鳥屋さんでいい思いをしているそうです、荷物を実家に放り投げ急行します。