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2005年07月24日
空梅雨で、渓には水がないのでフライフィッシングへ行くのを自粛していました。やっとまとまった雨が降ったので、鹿川へ出かけようと思っていると、仕事がいつの間にかまとまってしまい、連休は罰当番をすることになりました。罰当番初日、仕事に調子が出てきたとたん子どもから電話がかかります。友人が倒れたそうです。
急いで、病院へ駆けつけ無理を言ってICUへ入れてもらいます。主治医から病状の説明を受けます、大変なことになっているようです。とりあえず、入院生活に必要な品をそろえ差し入れをします。ご家族とも連絡を取ります。やっと、連絡が取れ罰当番最期の日に、ご家族に付き添い友人に面会すると、すっかり快復し、ベットの上で脳天気な事をほざいています。頭にきたので、少し放っておくことにします。
トンボの眼鏡
私が好きなフライフィッシングは、視覚のつりです。魚を見つけてつるのが好きなので、渓魚が見えないとつりになりません。渓魚を見つけるには経験と道具が必要です。経験は場数を踏むしかありません、しかし、道具は偏光レンズが付いた眼鏡を使用します。これがやっかいです、昔はサングラスにフィルムをはさんだだけで、モスグリーンか茶色しかありませんでした。でも、今では赤いのや、薄い緑色や、黄色いのや、いろんなヤツがあります、まるでトンボの眼鏡です。
私は、薄暗い薮の中でのフライフィッシングが好きなので、明るいレンズを好んで使用しています。黄色いレンズがいいと聞き使用していましたが、使用した後は、世界中が黄色くなっています、帰宅する時道路の白線が黄色い線に見えてしまいます。アングロサクソンにあっても、モンゴロイドと区別が付かないくらいになってしまいます。そこで、昨年発売された、薄い緑色のものを購入しました。
眼鏡の実験に山へ向かいます
先週は、まとまった仕事をしていたので、疲れが取れません。最近の暑さと、加齢によるものとあきらめ部屋でごろ寝をしていました。でも、眼鏡の実験をすることにし、午後から山へ向かいます。
最近の暑さを考えると、下流部はつりにならないでしょう、それに天敵の沢登りもいるはずです。でも、車止めに到着すると予想が外れます、車が止まっていません。山道を上り、上流部でつりをすることにします。5分も歩くと汗が噴き出します、30分ぐらい上ると、小さな滝を青い頭が上っています、「確保しますか」と叫んでいます、やっぱりいました。こんな所でロープを使う連中です、少し離れれば追いつかれることはないでしょう。
がんばって1時間歩くとフラフラしてきます。軽い熱中症のようです、流れに躰を漬け体温を下げることにします、自己体力を考慮するのを忘れていました。
蒸し風呂状態の薮の中で
少し体温も下がったようなので、フライフィッシングを始めます。少し上ると、またフラフラします。汗がポタポタと、帽子の庇からしたたります。とても眼鏡の実験どころではありません。何をしにきたか解らないくらい疲れ果ててしまいます。
流れに、躰を漬けてカレーパンをほおばります、何をやっても体力の限界のようです。やっと、最後の滝までやってきました。毛鈎を何度か放り込みますが、それ以上のことは何もできません、新しい眼鏡は暗くてもよく見えるようですが、渓魚が見えるかは解らぬまま、山を下ることにします。山道の脇に白い花が涼しげに咲いています。