2004年04月11日

甥っ子、今年はじめての薮沢へ

ぐっすり寝ていました、気がつくと、外はすっかり明るくなっています。甥っ子がとても眠そうにしながら、急いで食事の用意をしています。今日は、おにぎりに目玉焼き、もちろんみそ汁付き。正しい日本の朝食です。昼食は、上鹿川キャンプ場に戻ってとることにして、食事をとりながらアメやお菓子を分け合い、行動食の準備をします。

今回も、前回同様極端に水がないのでとりあえず鹿川渓谷に行くことにし、遊歩道を下りていきます。甥っ子は何度も上鹿川でつりをしたことがあるのですが、鹿川渓谷ははじめてで、渓の大きな淵やきれいな滝に感動しています。

甥っ子は、あまりのブランクの長さに昨日一日ではタイミングを思い出していないようです。彼が先行で釣り上がることにします。渓魚はそれなりにそこかしこから姿を見せてくれますが、なかなかうまくいきません。甥っ子が、フラットな水面にフライを流しています。ラインはうまい具合に延びていきます、フライが流れに乗っています。渓魚が姿を見せます、タイミングもうまい具合に合います、少し大きな渓魚のようです。ネットに誘い込もうとしますが何度か抵抗されます。何とか誘い込み一安心です、甥っ子が笑顔をこぼします、彼はタイミングを思い出したようです。

私の番です、ラインを延ばしながら釣り上がります。程なく渓魚が姿を見せてくれます、少し小さなヤマメです。ネットに誘い込むと、ネットの中に潜り込むようにして私の様子をうかがっています。ヤマメは危険を察知すると物陰に隠れるようです。

薮沢へ

キャンプ場の橋までやってきたので場所を変えることにします。まだ、９時にもなっていないので薮沢へ向かうことにします。

甥っ子が行ったことのない薮沢へ案内することにします。ほとんど水が無くなった薮沢を釣り上がります。まだ、枝が生い茂っていないのでキャスティングには気を遣う必要はないのですが、渓魚が神経質で音を立てぬよう注意します。渓魚は姿を見せますが、フライを見るなりスーと姿を隠してしまいます。

この渓にしては少し深めの小さなポケットが見えてきました。慎重にラインを延ばし、ティペットとフライだけをポケットの真ん真ん中に放り込みます。少し小さなとても元気なヤマメが釣れます。もちろん自力で流れに戻っていきます。

虫がたくさん飛び出します、ヤマメもたくさんフライに飛びついてきます。毛鉤つりの醍醐味です、至福の時間帯です。甥っ子は、またタイミングを忘れたようです。

最上流部までやってきました。小さな渓の大きなプールに渓魚が数尾います、この流れにしては大きな渓魚です、甥っ子にまかせて高みの見物をすることにします。甥っ子がラインを延ばします、渓魚はのんびりとフライを見に来るのですがフイッと元の位置へ戻っていきます、おなかがいっぱいなのかフライに飛びついてくれません。渓魚が姿を隠そうともしないのでフライとティペットを何度も変えながら、粘ってみますがそっぽを向いたままです。そういえば虫が飛ばなくなっていました、地獄の時間帯になったようです。

上鹿川キャンプ場へ戻り昼食を摂ることにします。今日のお昼は、高級ラーメンです、もちろんライス付き。正しい日本の昼食です。

帰宅するにはまだ早いので、別の渓へ行くことにします。別れて釣り上がることにし、私が上流部にはいることにします。甥っ子が釣っている一段上のプールに大きな渓魚が定位し、たまに流れてくる何かを食べています。少々興奮しながら眺めていると、もっと大きな渓魚が深みから姿を出して大きな渓魚を追い回しています、久しぶりに見つけた大きな渓魚に大興奮です。甥っ子がラインを延ばしますが、何度めかに気が付かれたのか姿が見えなくなってしまいます。

適当なところから流れに下り釣り上がります。渓魚は、フライを見に来るのですが鼻先でつついてはあわてて隠れてしまいます、フロータントがいけないのでしょうか、４Ｘのティペットがいけないのでしょうか。そうこうしていると甥っ子が追いついてきました、彼は数尾のヤマメを釣ったそうです。今日はここまでにして上鹿川キャンプ場へ戻ることにします、でもさっきの大きな渓魚が気になって仕方ないのでプールへ戻ることにします。そっとのぞき込むとさっきの２尾がさっきと同じようなことをしています。

今度は私の番です、慎重に流れへ下りフライを交換します。ティペットもサイズを落とし、もちろんフロータントなんか塗りません。ティペットだけが流れに乗るようにしてみますが、渓魚は姿を隠してしまいました。あきらめて上鹿川キャンプ場へ戻ります。帰宅することにしますが、その前に今日２回目のラーメンを作ります。お昼に食べた高級ラーメンよりおいしく感じられます、昔ながらのインスタントラーメンの方がおいしく感じるのは私だけでしょうか。

管理人さんのお宅で料金を払います、今年は管理人さんを辞めることにしたそうです。奈須商店でビールの空瓶を返却します。おばあさんと釣り人が遺体で見つかったそうです、マッちゃんが少しくらい表情です。

国道を快調に走行し、高速道に上ります。高速道は所々で団子状態になりますが渋滞していません。渋滞は、やま爺のせいかもしれません。

若ければ若いほど人間は柔軟に環境に順応します。