2003年09月21日

今年はなんだか変です。

早い年なら8月中旬にサビが入っていることもありました。私は、善良なフライフィッシャーではないので、昔は釣った渓魚を食べていました。と言うより、食べるために釣りをしていました。当然腹を割くわけでサビが入った渓魚は、卵巣や精巣が発達していました。

でも、ご心配なく。その頃の私は、劣等なフライフィッシャーでしたから根絶やしにするほど渓魚を釣ったことはありません。死んでしまった先輩と2人でまるまる2日釣っても、2人で1尾と言うことの方がざらでしたから、奈須商店の大将に私たちの釣ったヤマメは高級魚だと冷やかされていました。「釣り竿を持たないでいい大人が水遊びしていると変でしょう」と反論するのがやっとでした。

上鹿川キャンプ場・フライフィッシング

気がつくと、もうすぐ禁止期間になると言うのにヤマメにサビ(婚姻色)が入っていません。冷夏の後の残暑が影響しているのでしょうか渓魚がいつまでも色白です。今年は、きちんと産卵してくれるのでしょうか心配になります。

心配しながら釣り上がっていると少しサビが入ったぽっちゃりしたヤマメが釣れました。体型だけでなくパーマークや腹部の黒い斑点もぽっちゃりしていて、なんだかホッとするようなヤマメです。

鹿川の未来は貴方にかかっているようです。強くて大きな伴侶を見つけ丈夫な子どもをたくさん作ってください。急いで写真を撮り、鹿川が何時までも私たち釣り人の最良の地であるよう祈りながらリリースします。

上鹿川キャンプ場・フライフィッシング

でも、また色白のヤマメです。色白しか釣れなくなりました。今年の産卵は大丈夫なのかと、また不安がよぎります。不安が大きくなるといけません、まだ心身共に全快していません、今回は早々に引き揚げることにします。

なお、「2003年のオゾンホールは、例年より早く発達して、9月下旬に面積が過去2位、欠損量が過去最大になるなど過去最大級に発達した。オゾンホールは1992年以降、ほぼ毎年大規模に発達しており、オゾン層に回復の兆しはみられない。 」と平成15年12月22日気象庁発表の「南極のオゾンホールに関する速報2003-4」に書いてありました。詳しくは、気象庁のホームページにPDFファイルがあります。

ヤマメの日焼けや皮膚ガンが心配になります