2005年05月29日

小さな流れでのフライフィッシング

宮崎県上鹿川や福岡市近郊でのフライフィッシング。ヤマメ。

ドライブをする同僚と別れ、友人とフライフィッシングをし、午後からはキャンプ場閉鎖の経緯や、地元の方の意向をお伺いすることにします。

昨年禁漁間際に訪れたきりの小さな枝沢へ向かいます。小さな流れは、今までで一番小さくなっています。ホントにつれるのかなと思いながら慎重につり上ります。一昨年友人が地団駄踏んだこの流れで一番大きな淵にやってきます。友人が慎重に毛鈎を放り込みます、何度か放り込むと水面が大きく割れます、少し大きなヤマメが釣れます。友人がとても満足げです。流れには、白い花びらがいっぱい浮かんでいました。

宮崎県上鹿川や福岡市近郊でのフライフィッシング。ヤマメ。

友人と交代し釣り上がりますが、渓魚はなかなかつれません。毛鈎を放り込むとあわてて小さな石のしたへ逃げ出します。あまりに流れが浅いので素手でつかまえられそうです。でも、私は川におちたクライマーです、渓魚は毛鈎で釣ることにしています。

何とか、少し小さなヤマメを釣り上げます。しかし、よく観察すると、やはり側線に朱色の斑点があります、この渓の固有種ではなくアマゴの血が隠せません。

途中大きな岩の下でライズするとても大きな渓魚もいました、少し大きな淵にたくさんの渓魚がいることも確認できました、小さな深みで少し大きな渓魚もバラしました。この小さな流れには、とてもいっぱい渓魚がいるようです、一安心です。次の流れに向け山を下ります。

一番好きな薮沢へ

宮崎県上鹿川や福岡市近郊でのフライフィッシング。ヤマメ

私が上鹿川で一番好きな薮沢へ向かうことにします。流れに入り2段目の淵にはいつものように大きな渓魚がいるはずです。竿をくわえ四つんばいになり流れの袂に接近します。そっとのぞき込むと。少し大きなヤマメが流れ出しの辺りをうろうろとしています。その少し向こうには、少し小さなヤマメがおどおどをしています。2メートル先の深みにいるはずの大きなヤマメに私がいることを知らされては大変です。作戦を立てます、最初に少し大きなヤマメをつり、ネットに入れたまま少し小さなヤマメをつり、それから深みにいるはずの大きなヤマメを釣ることにします。少し大きなヤマメは作戦通りに釣ることができました。でも、小さなヤマメに気が付かれ全てが終わりです。

ヤマメ救出活動

少し大きなヤマメを流れに戻そうとすると、ヤツは焦って小石の中に頭をつっこみもがいています。小石から素手で救出すると、今度は大きな石の下に頭をつっこんでしまいます。しかたないので、また、素手でつかまえ腰まで流れにつかり、彼がそっと深みに戻るのを待ちます。数分後流れへ戻っていきます、一安心です。

大きな渓魚発見

友人と交代し森を歩くことにします。ふと、友人のつりを見学していると、友人の毛鈎の5メートルぐらい先にとても大きな渓魚がライズしています、森の中からでも尾鰭の赤い縁取りが確認できるくらい大きな渓魚です。友人が慎重に毛鈎を放り込みますがとても大きな岩の下へ姿を隠してしまいます、それっきりでした。それなりにヤマメを釣りながら中間点を過ぎますが、いつもなら淵になっている所も小さな流れになっています。友人も慎重なつりを強いられ、とても疲労しているようです。山の神様と、森の神様と、川の神様に感謝し、少し未練を残しながら流れから上がることにします。

上鹿川キャンプ場へ

宮崎県上鹿川や福岡市近郊でのフライフィッシング。管理棟横のお花畑。

上鹿川キャンプ場へ戻ると管理棟の横では小さなお花畑でいろんな野の花が咲き誇っています。いま、このキャンプ場が人間たちの意見の相違で危機に瀕していることなどまったく関係ないようです。

詳しくは、The Campsiteキャンプ場便りをご覧ください。

人間はひとりでは生きていけません。だから、みんなが寄り添って生活するのです。社会というのはそんなものです、決して争うために形成されたものじゃありません。意見の相違や思惑は当然あります、その相違を埋めるため議論や討論は必要です。でも、社会は、人間が何時までもいがみ合うためにあるのでは決してありません。いがみ合っていては何も生まれません。上鹿川キャンプ場存続のために何とかしなければなりません、上鹿川キャンプ場はみんながやさしい気持ちになれるところです、みんなで大切にしなければなりません。

取らぬ狸の皮算用。人間欲を出すといけません。