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2004年07月18日
朝早くから、西の内谷へ向かいます。
上鹿川キャンプ場はそこら中釣り人です、朝早く起きて出かけることにします。杉の原へ渡る橋のたもとに車を止め勇んで流れに下ります。でも、まったく水がありません、そこら中に砂が溜まっています。つり上がるのはとても楽ちんなのですが渓魚が姿を見せてくれません。
渓を風が吹き上げていきます、追い風はあまり得意ではないのですが、大きなヤマメをつりたいと一心に竿を降りつづけます。途中で風は止んでくれましたが、気温がぐんぐん上昇していきます。咽が渇いてきました、水筒を忘れたことに気が付きます、西の内谷の右岸にはかなり上流まで田んぼがあるので川の水は飲めません、どうしようもありません。だんだん頭がボーとしてきます、つりなんか出来なくなってきます、熱中症の症状が出現してきました、でも、まだ朝早いので奈須商店は開店していません、ビールによる治療は不可能です。しかたないのでいけるところまで行くことにしフラフラしながらつりを続けます。
途中で小さなタカハヤが一匹釣れます。今度は大きなヤマメが姿を見せてくれますが、毛鉤を慎重に観察して何処かへ行ってしまいます。
左岸の林道がすぐそばまでやってきたので、流れから上がることにします、流れにスイカが冷やしてあるのでご馳走になろうかと思いましたが、やっとの事で思いとどまります。林道を下り、鹿川神社に参拝します。鹿川神社は木立に囲まれたとても静かなお社で心が澄み渡ります。いろいろお願いしようと思いますが、「大漁祈願」しか思い浮かびません。
民宿「なかま」までやってきます、釣り竿が1本立てかけてあります。トボトボと歩いていると釣り竿の持ち主が声をかけてくれます。彼も西の内谷をつり上がったそうですが、途中で沢登りの人10人以上とすれちがったそうで、まったくつれなかったとこぼされました。
奈須商店で熱中症の治療を受け、密漁者のパトロールを行い上鹿川キャンプ場で昼食を摂ることにします。キャンプ場に帰ると、管理人さんがやってきました。あるグループがバーベキューをすると言ったので許可すると、勝手に私の泊まっている国見の間の前に車を乗り入れタープを張ってしまいましたとおっしゃいます。車を乗り付けることが出来ないので歩いて行くと、進入路にも車を止めています。あまりにも傍若無人な振る舞いに、ムッカとしますがせっかくの「夏休み」だと冷静を取り戻します。近づいていくと「今日は」と自分たちの行為をまったく理解していない挨拶があります、そばには立派なフライロッドが置いてあります。カッとしてタープを引き倒し竿をへし折ってやろうかと思いますが、「夏休み、夏休み」と呪文をとなえます。今日の暑さのせいか疲れ切ってすっかり根が生えているようです。しかたなしに軽く食事をとり、つりを再開することにします。奈須の大将が言っていた大きなヤマメを釣ろうと勇みますがあっさり見つかってしまいます。しかたないのでつり上がりますがまったくつれません、平静さを欠いているようです。辺りも暗くなり熱中症が再発したので、奈須商店での治療を再度受けることにします。地元の方々とお話をし、生ビールで冷静さを取り戻しキャンプ場へ帰る頃にはすっかり暗くなっていました。
一日酷暑に耐えながらつりをしましたが、まったくつれない一日でした。人間には勤勉さが大切です。でも、勤勉だからといって報われるかはわかりません。